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ハイパーカジュアルなランナーゲームの過去、現在と未来

以前から「ランナーはこれからも進化し続ける」と言われていますが、私たちは今も同じように思っています。10年以上もランキング上位を維持しているにもかかわらず、その人気は衰えていません(2011年と2012年には、エンドレスのカジュアルランナーゲームがランキング上位に食い込んでいます)。ランナーゲームは常にトレンドであり、最も作りやすいゲームタイプの一つです。そこで、この非常に市場性の高いジャンルで利益を得るために、ランナーゲームがどのように進化してきたかを覗いてみましょう。

今回は、Supersonicのマーケットリサーチ専門家であるUri Ron氏が、過去のランナーが現在のトレンドにどのような影響を与えているかを紹介します。この記事の最後には、これらのトレンドを未来のヒットランナーゲームに応用するためのヒントをご紹介します。

過去を覗き見して未来をハック

初期のランナーゲームは、2011年と2012年に遡ります。SYBOのSubway Surfersのような、他のジャンルのエンドレスランナーゲームを目にした頃です。このカジュアルゲームは、過去10年間、毎年最もダウンロードされた作品のひとつとなっています。2018年に話を戻すと、ランナーゲームがハイパーカジュアルゲームのチャート上位に到達したのはこのあたりからです。これらの初期の例は非常にシンプルで、キャラクターや物語がなく、ランナーのメカニズムを強調するボールや色などだけをフィーチャーしていることがほとんどでした。

このコアとなるゲームプレイは、ユーザーを惹きつけるのに十分なものでした。ハイパーカジュアルゲームのユーザーは他のジャンルに比べてプレイ時間が短いことを考えると、一度に2〜3分だけプレイするのが容易だったこのようなシンプルなランナーゲームが人気だったのも理解できるでしょう。

2019も色やボールを使ったゲームが上位を占め続けましたが、同時に新しいタイプである「ioランナー」も登場し始めました。ユーザーを他の架空のプレーヤーと戦わせることで、ゲームをより競争的なものにし、レベルを通過することに対してより満足感を得られるようにしました。これはまた、将来さらに人気となるソーシャルな要素を導入しています。

2020年まで、人気があるランナーゲームのキャラクターはシンプルで、ただの棒人間であるケースがほとんどでした。しかし、新しく、積み上げメカニクスや群衆メカニクスが上位を占めるように。これらは、シンプルなランナーに新たなレイヤーを導入し、ゲームプレイをよりダイナミックで魅力的なものにしました。例えばJoin Clashは、ユーザーがレベルを通じて走りながらキャラクターを集める群衆メカニクスを使用していました。このゲームは大成功を収め、発売後も勢いを増し、2021年第1四半期には世界で最もダウンロードされたゲームとなったのです。

ランナーゲームは、おやつ感覚で楽しめる魅力的なゲームとして、これまでずっと人気を維持してきました。しかし、ランナーは変わりつつあります。過去数年を振り返ると、基本的なランニングの仕組みの上にレイヤーとして機能する新たな仕組みが盛り込まれ、進化しているのです。それでは、現在のランナーはどのような姿をしているのでしょうか。

最近のランナートレンド

ランナーゲームのこの1年を総括すると、「集める」「変える」「成長する」という明確なパターンが浮かび上がります。まず、2020年に流行した「積み重ね」の仕組みを進化させた女性向け「積み重ねランナー」に注目しましょう。ヒールや髪、ネイルなどの要素を積み重ねる女性キャラクターが登場するゲームです。

そして、物語的ランナーの台頭です。このゲームは、キャラクターを主役に据えたゲームで、ユーザーはレベルを進めていき、ゲームプレイ中に物語を進めるための決断を下します。キャラクターは、アイテムを集めたり、障害物を避けたり、ゲートをくぐったりして、服装や体型、年齢などを変化させながら、従来のランナーのようにコースを進むのです。

Ruby GamesのZodiac Runnerのような新しいランナーゲームでは、このアイデアを取り入れつつ、しっかりとしたテーマやコンセプトを加えています。このゲームは、占星術という強いテーマの中で、女性キャラクターと物語要素の両方を兼ね備えているのです。人気のあるトレンドを組み合わせたことで、Zodiac Runnerは両方のアプリストアで2位を獲得しました。

2021年は、乗数メカニクスが登場した年でもあります。群衆メカニクスのランナーゲームでは、画面上のキャラクターが1人ずつではなく指数関数的に増えると、ゲームプレイの満足感が上がるのです。これにより、ゲームを進めている感覚を高め、ユーザーをより夢中にさせることができます。

さて、過去と現在のトレンドを知ったところで、これらを活かして独創的なランナーゲームを考えるにはどうしたらいいのでしょうか?

適切なランナーをデザインするためのヒント

ランキング上位に食い込む最近のランナーゲームは、テーマやコンセプトがしっかりしています。過去のハイパーカジュアルチャートで上位にランクインしているものをチェックするのも良いでしょう。これまで見てきたように、過去のトレンドが現在のトレンドのもとになることは珍しくないのです。TikTokのようなSNSも、マーケッタビリティが高い可能性のある新しいアイデアを生み出すのに役立ちます。TikTokのトレンドがもとになっている人気上位のハイパーカジュアルランナーは少なくありません。55億回以上再生されているTikTokのハッシュタグ#investingのように、トレンドの動画やハッシュタグを見てインスピレーションを得ましょう。Homa Gamesはこのトレンドを取り入れ、市場性の高いコンセプト「Investment Run」を開発しました。このゲームは、Androidで900万ダウンロードを達成し、両方のアプリストアで米国のトップ10ゲームに入っています。

ハッシュタグや動画の視聴回数が多い(1,000万回以上)場合、アイデアの市場性がある可能性が高いと言えるでしょう。 

また、人気のハイパーカジュアルシミュレーションゲームを参考にして、ランナーゲームを作成することもできます。すでにトップチャートに入っておりコンセプトの市場性が証明されているため、多くの場合、簡単にランナーゲームにできるのです。例えば、Ruby GamesのStreamer Lifeは、ハイパーカジュアルシミュレーションゲームで米国で総合1位を獲得しています。

Maglabでは、人気のコンセプトをランナーゲーム「Streamer Rush」に展開しました。キャラクターの変身に焦点を当てたクリエイティブは、ユーザーを惹きつけ、流行のテーマを強調することに成功しました。魅力的なゲームプレイと相まって、このゲームは米国で1位を獲得し、Androidで460万以上のインストールを達成しました。

今回は、未来のヒットランナーゲームを考えるための基礎を紹介しました。ランナーゲームのデザインや改良へのさらなるヒントをお探しの場合は、SupersonicのゲームデザイナーであるSuren Melkonyan氏の こちらの記事をご覧ください。この記事のポイントは以下の通りです:

  • レベルを簡単にする2018年や2019年ごろの初期のランナーゲームは、現在よりも難易度が高く、ユーザーが失敗するとレベルをやり直さなければならないことがほとんどでした。現在ではユーザーを長く惹きつけリテンション率を高めるためにも失敗しにくく、より寛容なランナーゲームを作成すべきです。
  • 鮮やかで明るい色を使う:大胆で楽観的な色は、ハイパーカジュアルゲームでより良いパフォーマンスを発揮し、CPIの低下につながる傾向があります。暗い色から明るい色やコントラストのある色に変更しましょう。
  • レベルの長さを短くする:ハイパーカジュアルユーザーは、平均的なセッション時間である2〜3分の間に遊べる、おやつ感覚のゲームを求めています。レベルを短くすることで、プレイヤーは満足感とゲームを進めている感覚を得ることができ、ゲームに戻ってきてプレイし続けたいと思うようになります。

このように、ランナーはこれからも進化し続けるでしょう。トレンドを把握し、ここで紹介した情報を活用して、時代を超えたこの人気を活かしてくださいね。そしてランナーのプロトタイプをお持ちの方は、ぜひ私たちのテストプラットフォームに申請して、次のヒット作を一緒に作りましょう。

 

 

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