高いリテンション率と広告収益性で知られるパズルゲーム。その人気は増す一方で、モバイルゲーム全体のダウンロード数の中でも大きなシェアを獲得しています。2024年6月時点のGoogle Play Storeによると、パズルは米国で最もダウンロードされているゲームの上位100本のうち20%を占めています。
ジャムパズルとソートゲームは、このトレンドの先頭を走るサブジャンルの2つです。これらのサブジャンルそれぞれを深堀りし、プロトタイプの開発で陥りがちな落とし穴を乗り越えるためのトップヒントをみなさまにシェアしましょう。
1. シンプルさこそ最重要
ジャムパズルとソートゲームを成功させるのに最も重要なのは、シンプルさです。新しいゲームメカニクスを新しいプレイヤーに提供する際には、過度に複雑なテーマやクリエイティブを避け、コアゲームのプレイ目標を理解しやすい形で提供することが重要です。シンプルさと明確さは、初期テストだけでなく、幅広いプレイヤー層に対してマーケティングメッセージを伝えるための継続的な方法としても重要です。明確でキャッチーなコンセプトはより多くのプレイヤーを引き付け、低CPIの達成につながるでしょう。
2. 基本を確立する
ジャムパズルとソートゲームの両方において、プレイヤーによる意思決定は重要な要素です。プレイヤーが各パズルを解く際の決定に関与することで、ゲームに対する感情移入が増します。
ジャムパズルでは、基本構造は以下の3つの主要要素からなります:
1. バス、飛行機、またはツールボックスなどのコンテナ
2. プレイヤーがマッチ、またはコンテナに移動して消えるアイテム
3. これらのアイテムのための限定スロット
プレイヤーがボードをクリアするためには、平均して同じ色のアイテムを3つ一致させ、コンテナの限定スロットを埋める必要があります。マッチレーンのすべてのフィールドが埋まっている場合、プレイヤーはパズルを解決できません。
この基本構造を超えて、ジャムパズルのテーマには無限の可能性があります。ガーデニングからピザ作りまで様々なテーマがありますが、このサブジャンル内で目指すべき単一のヒットテーマは存在しません。しかし低CPIを達成するためには、ニッチなテーマを避けることが重要です。
ソートゲームでは、プレイヤーがタップ&マッチで似たアイテムや色を並べ替えることでパズルを解いていきます。ここでは、基本的なコンセプトであるアイテムのマッチングに焦点を当てます。例えば、アイテムを並べ替えるには、同じ色を3つ揃える必要があります。
これらのサブジャンルのコアメカニクスは一貫していますが、これらの基本的なコンセプトをシンプルかつ魅力的に修正することで、ゲームをトップチャートに押し上げる要素を見つけることができます。効果的なものを確立し、それにひねりを加えて独自のものにしましょう。
3. バランスの良いレベル設定
ジャムパズルのレベル設計をする際、初期のレベルは簡易的で理解しやすいものであるようにしてください。初期レベルでは順序、色の数、チャレンジはシンプルかつ明確であるべきです。各レベルでシンプルで適度なチャレンジが体験できるように、トンネル、ブロッカー、ミステリー要素など、プレイヤーがゲームプレイを続ける中でアンロックできる要素を実装することを考慮しましょう。
最終的には、ゲームとプレイヤー層を理解することが、レベル難易度のバランスをとるための鍵です。特定の機能がすべてのジャムパズルに適しているわけではなく、プレイヤーの行動を理解するためのデータを活用することが重要になります。このデータにアクセスすることで、UXを調整してレベルを下げたり上げたりすることができます。
例えばタイマーを追加すると、ジャムパズルのプレイヤーにとってはプレッシャーが強すぎるため、ストレスが溜まり、離脱につながる可能性があります。また、プレイヤーが無制限にミスをしても代償の生じないゲームでは、タイマーはうまく機能しません。
一方で、タイマーはよりマネタイズに積極的なアプローチを取るジャムパズルには理想的な選択肢かもしれません。もし行動データでプレイヤーがミスの代償にポジティブな反応を示しているなら、タイマーはそのゲームにとって理想的な要素かもしれません。
難易度曲線の詳細については、このブログをチェックしてください:難易度曲線に見る、ゲームの難易度の最適化
また、ジャムパズルゲームでのリテンションを向上させ、プレイヤーがプレイを継続するためのメタ機能は、ゲームがスケールした後に追加するべきです。ラッキーホイールのようなメタ機能は複数のレベルを完了させることを促し、プレイヤーが他プレイヤーと競争するリーダーボードもまた、リテンションを増加させることができます。
ソートゲームのレベルデザインは、いわゆる確率論です。これはプレイヤーが得るものと、プレイヤーがプレイを続けるために必要なもののバランスを取るということを意味します。例えば、あなたのゲームの目的が色をソートすることなら、プレイヤーが赤を得る確率を青や黄色よりも低く設定します。プレイヤーが緑をソートする必要があるのであれば、緑を得る確率が低くなっていることを確認してください。
また、進捗バーを活用することで、プレイヤーが目標までの進捗を把握でき、フルバーを完成させるときにコイン獲得のような機会を提供します。レベルを難しくするためには、プレイヤーが操作する色の数を増やし、ボードの形状を変更し、進捗バーの目標を修正することで達成をさらに困難にし、ブースターを追加すると良いでしょう。
詳細な行動データにアクセスするためにレベルアナリティクスツールを使用することで、より最適なレベルの設計が可能になります。Supersonicのレベルアナリティクスがどのように役立つかについては、このブログをチェックしてください:レベルアナリティクスとクラッシュセンターを活用してゲーム内のパフォーマンスを向上させる方法
4. 市場性を最大化する
ジャムパズルとソートゲームのどちらも、その市場性は魅力的なクリエイティブに左右されます。クリエイティブは読みやすさに焦点を当て、コアゲームプレイメカニクス、ビジュアル、および他の同ジャンルのゲームとの差別性を強調する必要があります。明るい色、高いコントラスト、適切なカメラの視点などは、コンセプトをプレイヤーにうまく伝えることにつながります。
低CPIにつながる魅力的なクリエイティブを見つけるためには、ソートサブジャンル内で何が最も効果的かをしっかりと調査する必要があります。他の成功したソートゲームから何が効果的かを特定し、それを基に独自のスタイルを開発しましょう。
アプリストアで魅力的なアプリアイコンに引き寄せられたプレイヤーが、ゲーム内容がアイコンと一致していないと感じると離脱につながる可能性があるため、アプリアイコンとゲームプレイにギャップがないようにすることも同様に重要です。
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5. ゲーム内エコノミーで進行をマネタイズする
ジャムパズルとソートゲームのいずれも、マネタイズではユーザーがより多くの動画リワードを視聴したり、ゲーム内課金(IAP)をしてゲームを続けたいと思わせるシチュエーションを生み出すことが重要です。プレイヤーのモチベーションを理解することは、どのような時にプレイヤーがパズルを解きたい、ゲームを速く進めたい、または特別なコンテンツのために課金したいと思うのかを特定し、それを広告またはゲーム内課金で解決させるということです。
ゲームのマネタイズ戦略を最適化するために、ジャムパズルゲームとソートゲームに難しいレベルを追加することを検討してください。これらのレベルを通じて、プレイヤーはパズルを解くために追加の時間やブースターが必要となり、マネタイズ可能なポイントが発生します。
ジャムパズルとソートゲームのマネタイズには、プレイヤーがゲームを続けるためにコインを購入することと、コインを使い果たしたときにブースターのリフィルを購入するといったの2つの主要なメカニズムがあります。パズルを解くことができなかったプレイヤーはコインを使ったり、動画リワードを視聴してゲームを続けることができるというような形です。コインとブースターに加えて、ソートゲームはプレイヤーがより多くの無料スロットをアンロックできるようにすることでマネタイズすることもできます。
ハイパーカジュアルゲームとは異なり、プレイヤーが好きなだけプレイできるジャムパズルのマネタイズは、ゲーム時間を制限し、レベルの難易度を上げることがよくあります。例えば、ゲーム内通貨は限定的な時間でしか利用できず、プレイヤーがプレイを続けたい場合、25分ごとにハートを獲得してコインを補充する必要があります。
ジャムパズルとソートゲームのマネタイズは、いかにプレイヤーが何としてもパズルを解決したいと感じるポイントを特定し、そのポイントでどのように動画リワードの視聴や課金を提供するかにかかっています。
これらのヒントを次のヒットパズルに適用する準備はできましたか?さっそくゲームを申請しましょう。
Let's put these tips to good use
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