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ゲームの難易度の最適化は、プレイヤーのゲーム離脱を防ぐ上で大きな役割を果たす

ゲームの難易度の最適化というのは、つまりはプレイヤーのスキルとゲームの各ステージレベルのバランスを取ることです。これがうまくいけば、プレイヤーがゲームに退屈するのを防ぎ、動画リワードを視聴したりアプリ内課金(IAP)をするモチベーションを高めながら、引き続きゲームをプレイするように促すことができます。

なぜ難易度の最適化がゲームには重要なのか?

 プレイヤーがゲームをプレイする一番の理由は楽しむためです。したがってゲーム開発者としてのあなたの仕事は、プレイヤーに最高のアプリ体験を提供することですが、それは難しい課題でもあります。なぜならば退屈とフラストレーションは、時に楽しさの障害となるからです。

ゲームが難しすぎてレベルが進めないことほど、プレイヤーにとってフラストレーションになることはありません。一方で、ゲームが簡単すぎてもプレイヤーはチャレンジを感じず退屈します。そしてどちらの状況も、プレイヤーの離脱という同じ結果を招きます。

また、難易度の最適化はゲームの収益に大きな影響を与える可能性があります。ゲームが十分にチャレンジングでない場合、プレイヤーは動画リワードを視聴したりアプリ内課金をするモチベーションが湧きません。しかし、ゲームが難しすぎても、プレイヤーは動画リワードやアプリ内課金を無駄だと感じるかもしれません。どちらの状況も同じ結果を招きます。つまりプレイヤーのモチベーションを高め、継続してプレイさせ、収益化することに失敗するのです。

では、うまく最適化されたゲームの難易度とはどのようなものか?

最適なゲームの難易度は、プレイヤーを「フロー状態」に導きます。これは、難易度がプレイヤーのスキルより少し高いが、クリア不可能には感じない状態です。初期ステージでのチャレンジがなければプレイヤーはステージ進行の満足感を得られませんが、それはあくまでプレイヤーの手の届くレベルにあるべきです。

classic difficulty curve representation

「チャレンジ」をY軸、「スキル/リソース」をX軸として、このフロー状態をマッピングしてみましょう。XがYを超えると退屈ゾーンに入り、YがXを超えるとフラストレーションゾーンに入ります。フロー状態は、プレイヤーが退屈ゾーンにもフラストレーションゾーンにもいない状態です。プレイヤーがステージ進行するにつれてゲームの難易度をプレイヤーのスキルレベルに合わせることで、フロー状態を保つことができます。同じ原則であっても、ジャンルごとに一律の難易度曲線は存在しないことを覚えておくことが重要です。

難易度曲線が上手くいっていないときの見分け方

難易度に問題がないかどうか確認するための2つの主な指標は、リテンション率と完了率です。リテンション率を見ると、プレイヤーがどのレベルで離脱しているかを特定できます。完了率は、ユーザーがどのレベルをすばやくクリアしているか特定するのに役立ちます。

特定のレベル後にリテンション率が低下している場合、その時点での難易度が高すぎる可能性があります。逆に、特定のレベルで完了率が一貫して非常に高い場合、特に後半のレベルでは、ゲームが簡単すぎる可能性があります。

難易度以外にも、クラッシュやプレイを阻害するような広告など、プレイヤーの離脱に影響を与える要因がいくつかあります。難易度を問題視する前に、リテンションに影響を与える他の要因がないことを必ず確認するようにして下さい。

バランスの良い難易度曲線を作る

プレイヤーをフロー状態に導き難易度曲線に適応させるのは、バランス感覚の必要な作業です。特に、ゲームの難易度はケースバイケースで検討する必要がありでしょう。ここでは、ゲームのジャンルに関係なく、適切なバランスを取るためのいくつかの一般的なヒントをご紹介します。

まず、ゲームの難易度を上げる方法として、ユーザーが使えるリソースを減らしたり、複雑さを増すことが考えられます。リソースを減らすには、ゲーム内アクションのコストを上げたり、コスト発生の頻度を上げたり、またはプレイヤーがリソースを集める方法を減らせばよいでしょう。そして複雑さを増すには、敵を追加する、プレイヤーに同時に複数の問題を解決させる、アクション時間を短縮するなど、プレイヤーのスキルをより多く求める方法があります。

逆にゲームの難易度を下げるには、そういった複雑さを減らすか、プレイヤーにリソースを多く付与することが有効です。ここで動画リワードやアプリ内課金の出番です。プレイヤーが動画リワードを視聴してリソースを得るモチベーションを上げるには、ゲームのチャレンジ性がプレイヤーのスキルやリソースを少し上回る程度の難易度であることを意識しましょう。あるいは、プレイヤーにアプリ内課金を促すこともできます。

Tall Man Runの難易度曲線を見てみましょう。

実際の難易度のバランス:Tall Man Run

 Tall Man Runは、障害物を避けながら様々な大きさのゲートを通過して進み、レベルの最後にボスを倒すことを目指すゲートランナーゲームです。良いゲートを通過するとキャラクターは成長し、逆に悪いゲートでは小さくなります。Tall Man Runのようなゲートランナーゲームでは、難易度曲線の傾斜は一般的に低く、難易度の増加は段階的です。開発者は通常、ゲート間の距離を短くし、新しい障害物を追加することでプレイヤーの反応時間を短くし、難易度を上げます。

Tall Man Runでは、プレイヤーがそのスキルレベルを超える難易度に達すると、パワーアップアイテムによってバランスを取ります。パワーアップアイテムには、厳しい障害物を飛ばすダッシュパワーアップや、良いゲートの効果を2倍にするシールドなどがあります。難易度が上がるにつれプレイヤーはこれらのパワーアップアイテムがより必要となり、動画リワードの視聴やアプリ内課金へのモチベーションも高まります。

ゲーム内で特定のレベルが難しすぎると判断された場合、必要なスキルを減らす(良いゲートと悪いゲートや、障害物の間の距離を長くする)か、プレイヤーにパワーアップアイテムを提供することで難易度を下げることができます。逆に、プレイヤーがすぐにクリアしすぎて動画リワードの視聴やアプリ内課金をしていない場合、障害物とゲート間の距離を短くし、障害物を追加したり、無料パワーアップアイテムの付与を減らすことで難易度を再調整できます。

難易度曲線の最適化は決して難しくない

難易度曲線のバランスを取ることは、大変な作業に思えるかもしれません。リテンション率や完了率のベンチマークを設定し、分析し、不均衡な部分を見つけてそれを修正する必要があります。しかし、その見返りには十分な価値があります。ゲームの難易度の最適化は、ゲームの成功を阻むか、プレイヤーのモチベーションを高め収益化するための最高のリソースの一つになるかのどちらかです。これを正しく行えば、あなたのゲームを収益性の高いヒットタイトルにするための大きな一歩となります。

幸いなことに、Supersonicはそのためのツールを提供しています。Supersonicのレベルアナリティクスツールは、各レベルでのプレイヤーの行動の変化を検出し、開始率、完了率、継続率、失敗率などの指標を含むため、プレイヤーがどこか特定のレベルで離脱していないかを視覚的に把握できます。これをSupersonicのクラッシュセンターと併用することで、プレイヤーが離脱している理由と場所を簡単かつ迅速に特定することができます。

是非、長期的なヒットタイトルを生み出すヒントとして、ご参考下さい。

Let's put these tips to good use

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