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ハイパーカジュアルゲームの王道ジャンル、ランナー系の人気は増加し続けています。他ジャンルの変動は激しいにもかかわらず、ランナー系はトップチャートにのり続けているのです。

モバイルアプリ調査会社SensorTowerが4月から6月にかけて行った調査によると、チャート上位20アプリのうち少なくとも4つがランナー系でした。しかも、トレンドに乗っているパズル系やシミュレーション系のジャンルよりも長い期間、トップチャートにあり続けています。

そこで、Supersonicのゲームデザイナーであるスレン・メルコニャンは、ランナー系ハイパーカジュアルゲームが人気であり続ける理由と、その成功から学べることを説明しています。この記事ではランナー系トレンドを深く掘り下げ、ランナー系ゲームを改善させる方法を紹介しますよ!

ランナー系ゲームの魅力

なぜランナー系ジャンルの人気が高いのか、その理由を知るためにはまずユーザーとハイパーカジュアルゲームの関係性を分析する必要があります。ユーザーはいつ、どのくらい、なぜハイパーカジュアルゲームをプレイするのでしょうか?

ランナー系は究極のハイパーカジュアルゲーム

多くのユーザーがハイパーカジュアルゲームをプレイするのは、隙間時間が2〜3分空いたとき。実際、全ジャンルにおける平均セッション時間は2分39秒となっています。

ユーザーがこの2分半に求める価値は、リラックスし、心を和らげること。例えばオフィスの5分休憩でスマホを開き、ハイパーカジュアルゲームをプレイしているかもしれません。

ユーザーは短いプレイ時間で満足感を得ることを求めているため、ハイパーカジュアルゲームは簡単でプレイしやすい必要があります。この点、ランナー系ジャンルは集中してプレイでき、躍動感もありながら簡単に操作できるので、究極のハイパーカジュアルゲームだといえるのです。

それでは、そんなランナー系ジャンルの人気の勢いが衰えない理由を深掘りしていきましょう。

多くのサブジャンルで広い層のユーザーにアプローチ

ASMRや、意思決定、ゲイン・アンド・ルーズ(獲得と喪失)などのサブジャンルが出来たことで、ランナー系ハイパーカジュアルゲームは広い層にアプローチできています。

例えば、ランナー系のゲームにASMRのコンセプトを追加すれば、ランナー系が好きなユーザーとASMRが好きなユーザーのどちらも惹きつけることができ、ターゲットの母数が大きくなるのです。

他の人気のジャンル、例えばパズルやシミュレーションなどにもサブジャンルはあります。しかし、その数は到底ランナー系に及びません。

ランナー系ゲームを改善させる方法

私たちのチームは、人気上位のランナー系ハイパーカジュアルゲームに見られる共通点をデベロッパーと共有し、ゲームの改善に役立てています。いくつか紹介しましょう。

1. レベルの難易度を下げる

ハイパーカジュアルゲームのユーザーは、素早く簡単にプレイできるものを望んでいます。そのため、ゲームのレベルは、たったの2分半の間にユーザーを没頭させ、さらにプレイし続けたいと思わせる難易度である必要があります。

しかし多くのデベロッパーは、ユーザーの手に渡るまでゲームの本当の難易度に気付きません。手遅れにならないよう、リリース前に外部の人にあなたのランナー系ゲームをプレイしてもらい、彼らからフィードバックを受け取ることをおすすめします。

2. レベルを短くする

短い時間で「またプレイしたい」と思わせられるように、レベルの難易度を下げるのと同様に、レベルの長さもまた短くする必要があります。1つのレベルをクリアするのに時間がかかるとユーザーは達成感を得られないため、ゲームを離脱してしまう可能性が高くなるのです。

ハイパーカジュアルゲーム「Hide ‘N Seek」をリリースしたとき、私たちはSeenaxに2分だったレベルの長さを1分にまで短くするよう提案しました。すると他の微調整もあわさり、プレイ時間は33%増加し、D1リテンションは48%まで増加しました。

3. 鮮明な色彩を使う

ランナー系のゲームや広告クリエイティブで暗い色を使用すると、CPIは高くなり、ゲーム内指標は低くなることが知られています。代わりに、鮮明で大胆な色を使用しましょう。

楽観的で楽しく感じられ、さらにゲームの視認性を高めて分かりやすくしてくれる効果があります。ただし、やりすぎるとユーザーが圧倒されてしまうので注意です。

私たちSupersonicのヒットハイパーカジュアルゲーム「Stacky Dash」では、ゲーム内の環境の色と広告クリエイティブの色を変更しました。Facebook広告では薄い緑の背景色を明るいピンクのレイアウトに変えたところ、CPIが44.8円($0.40)から28円($0.25)にまで改善しています。

4. トレンドに乗る

ランナー系のサブジャンルで人気なものは、SNSや他の人気なゲームなどで見られるトレンドをうまく取り込んでいます。例えばASMRのランナー系ハイパーカジュアルゲームは、YouTubeで爆発的な人気を誇ったASMRの動画から着想を得たものです。

ゲーム内容だけでなく広告クリエイティブにも、業界や社会のトレンドを取り入れられますよ。

未来に期待できること

ランナー系ジャンルは市場の発展とともに変化しているため、今後もトップチャートに乗り続けることが期待できます。簡単におやつ感覚で楽しめるゲームをユーザーが求める限り、ランナー系は人気であり続けると私たちは信じています。

みなさんは次のランナー系トレンドを予測できますか?ぜひLinkedInやTwitterでタグ付けしてみなさんの予測を教えてくださいね。

 

Let's put these tips to good use

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