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パブリッシャーは1日に何十個もの売り込みをされるため、あなたはその中でも一際目立つ必要があります。

パブリッシャーは通常、チェックリストやガイドラインに沿って売り込みに目を通しているもの。

Supersonicのパブリッシングマネジャーであるズヴィ・メールマンは、そんなパブリッシャーの心を掴み、売り込みの成功確率を高める「ハイパーカジュアルゲームの売り込みの基礎」を紹介しています。ヒット作をリリースするために重要ですよ。

コンセプトと目的の分かりやすさがカギ

ハイパーカジュアルゲームはゲームの中で最も分かりやすく、簡単にプレイできるジャンルです。そんなハイパーカジュアルゲーム市場であなたのゲームの需要があることを証明するためには、売り込みにてゲームの「コンセプト」と「目的(ユーザーが達成すべきこと)」をはっきりとさせる必要があります。

ゲームのコンセプトと目的は、たった1~2文で説明できるようにしましょう。短い文章で説明できればパブリッシャーがゲームの基本を理解しやすく、業界やトレンドに関する専門知識を踏まえて需要の有無を判断できるようになります。

シンプルなゲームは各種媒体の動画広告で簡単にアピールできるため、パブリッシャーは分かりやすいコンセプトを望んでいるのです。コンセプトが明快か判断するために、スタジオのチームメイトやそれ以外の人たちにあなたのハイパーカジュアルゲームをプレイしてもらい、以下の点を確認しましょう。

・どれくらい簡単にゲームコンセプトを理解できていますか?

・彼らはどのようにプレイしていますか?ゲームの目的は理解していますか?

これらの質問に簡単に答えられないのであれば、まだ売り込みをする段階ではありません。プレイヤーが引っかかっている部分を知り、分かりにくい点のフィードバックを得て改善しましょう。例えば、プレイヤーが「レベルの目的が分からない」と言えば、チュートリアル画面を追加しゲームの目的を伝えるべきなのです。

「Join Clash」のようなハイパーカジュアルゲームは明快なゲームのコンセプトと目的の大切さを示しています。プレイヤーはゲームの目的が「お城を占領すること」だと瞬時に理解でき、それを成し遂げることで満足感と達成感を感じられるのです。

そんな分かりやすいコンセプトと目的に可能性を感じ、改善と最適化を進めたところ「Join Clash」はiOSとAndroidで2位を獲得し、LTVは2倍に増加しました。

プレイ方法やデザインを明確にしよう

ハイパーカジュアルゲームのプレイ方法やデザインが、ゲームテーマに合うようにしましょう。パブリッシャーがゲームの全体像を想像し、現在のトレンドに適しているかを判断しやすくなります。

また自分のハイパーカジュアルゲームの要所を分析すれば、どんな競争相手がいるかや、似たゲームが市場にあるかを知ることができます。競争相手や類似ゲームを見つけたらプレイ方法やデザインにいくつか変更を加え、売り込みの中でも目立つように工夫しましょう。

売り込みをする際、パブリッシャーは以下の点に着目することが多いです。

・このゲームの主なプレイ方法やコントロール方法は?

→プレイ方法やコントロール方法はゲームプレイを補足するべきです。例えば、ランナーゲームではキャラクターが自動で前に進む機能をつけます。するとプレイヤーはずっと画面を押し続ける必要がなくスワイプするだけで操作できるので、ゲームプレイが引き立つのです。

・カメラアングル、もしくはプレイヤーの視点(point of view)はどこから?

→ユーザーはゲームの中で次に何が起きるのかを知りたいものです。そしてカメラアングルやプレイヤーの視点はユーザーが周囲を把握するのに重要な点。ハイパーカジュアルゲーム「Stacky Dash」ではカメラアングルを固定し、プラットフォームの高さを維持しました。こうすることでプレイヤーは次に何が来るのかを予測でき、ゲームを進行している感覚を得られます。

・どんなデザインか?ゲームのコンセプトと合っているか?

→例えば一人称視点の意思決定ゲームなら、現実的なデザインにするとユーザーが入り込みやすいでしょう。ランナーゲームなら、もっとシンプルなデザインとの相性がいいはずです。ランナー系のハイパーカジュアルゲームでは棒人間のキャラクターが使用されることが多いですよね。

上記はあなたのハイパーカジュアルゲームのコンセプトを理解するためにパブリッシャーが知りたい点です。コンセプトと相性が良く明快なプレイ方法やデザインは、売り込みにとても重要。パブリッシャーがあなたのハイパーカジュアルゲームの可能性を早くから理解するのに役立ちます。

ハマる要素、フックを入れよう

ハマる要素や強み、いわゆる「フック」があると、あなたのゲームがいかに魅力的でハマりやすく、市場性があるかをパブリッシャーに伝えられます。

フックの有無は、売り込みの命運を分ける大きなポイントです。フックは各種媒体で広告を配信する際にアピールする点でもあるので、パブリッシャーはユーザーを惹きつけて離さない要素があるハイパーカジュアルゲームを求めているのです。

売り込みの最中に「フックは何?」と質問されることもあります。その場合は、他のハイパーカジュアルゲームにはない、個性的で楽しい要素を考えてみてください。

ビーズを仕分けるリラックスできる動きや、珍しいスリングショットの撃ち方などのプレイ方法でも、デザインでも大丈夫。3Dのデザインやテーマ、効果音や音楽もフックになり得ます。パブリッシャーにとって、そしてユーザーにとって何が珍しいかを考えてみるといいでしょう。

時にはあなたに聞くまでもなく、パブリッシャーがすぐにフックに気付くこともあります。既存のアイデアを気持ちが良く、ハマるようなワクワクする方法で披露する場合はフックが分かりやすいでしょう。

ASMR系のゲームが良い例です。初めは小さなカテゴリーでしたが、今は完全なジャンルとして確立しています。ASMRの気持ちよさを上手にゲームで表現したデベロッパーは、既存のハマるアイデアを最適化しゲームに変換するだけでチャートのトップに上り詰めたのです。

ハイパーカジュアルゲーム「Emoji Puzzle」では、既存のアイデアと珍しさの2つのフックを組み合わせています。ユーザーにとって身近で人気のある「絵文字」と、類似性ではなくトピックで仕分けるゲームプレイの珍しさを合わせているのです。

この身近さと新しさの混合のおかげで「Emoji Puzzle」はGoogle Play Storeで2位、そして47%のD1リテンションを記録し、66円($0.60)以上のLTVを達成しています。

売り込みのコツ

成功する売り込みは、自信を持ちそれをできる限り明快に表現し、プレイ方法やデザインに磨きをかけて、ハマる要素を強調することから始まります。

パブリッシャーが知りたい質問や疑問に答えつつ、あなたの創造性もアピールするような売り込みは、たった一通のSlackメッセージから始まるのかもしれません。

Let's put these tips to good use

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